水分の損失率によって重篤化する脱水症状

人間は体内の水分を損失した時、脱水症状を引き起こしやすくなります。
特に持病を持っている方や高齢者、乳幼児などは、脱水症状が重篤化する危険性をはらんでいるため、注意しなければなりません。
では、どれだけの水分を失った時、どのような症状が現れるのでしょうか?

実は、水分の損失率が1パーセント程度になったり、急激に発汗量が増加すると、喉の渇きが生じるそうです。
ですから、そんなときは我慢をしないで、水分摂取を行い、喉の渇きを軽減させましょう。
ただし、高齢者の場合は、喉の渇きを感じにくいうえに、トイレに行くことを面倒に感じて、積極的に水分を摂ろうとしません。
そのため、同居家族や介護者などは、可能な限り高齢者の摂取した水分量を把握する必要があります。

尚、水分の損失率が2パーセントになると、立ち眩みや吐き気、食欲不振を起こしてしまいます。
さらに、損失率が3パーセント以上になると汗が出なくなり、脱水症状はさらに深刻化し、水分損失率4パーセントでは、全身の力が入らず、身体を動かすことさえ難しくなってしまうそうです。
しかも、精神的に不安定な状態になったり、人によっては著しい血液の濃縮が発生し、血液がスムーズに流れない状態になってしまうので、命に関わる危険性もでてきます。
脱水症状によって血液が濃縮され、血栓が形成された場合は、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしてしまうので、スポーツの前後だけでなく日常生活においても、水分摂取を心掛け、脱水予防に努めるようにしてください。